汗腺は、基本的に2つの種類、アポクリン汗腺とエクリン汗腺から成り立っています。通常の体温調節などの目的で分泌される汗は、エクリン汗腺から発生します。しかし、ワキガの汗はアポクリン汗腺から分泌されます。

通常の汗は、ほとんどが水分から構成されているため、匂いはほとんどありません。ワキガの汗が特有の匂いを放つ原因は、この汗に脂質、糖質、タンパク質、アンモニアなどの成分が含まれているからです。

この匂いの発生原因は、皮膚に生息する常在菌が、ワキガの汗に含まれる成分を餌として利用し、これを分解することにあります。通常の汗には、これらの菌が増殖するための栄養素が少ないため、あまり匂いが気になりません。しかし、ワキガの汗には、常在菌にとって餌となる成分が多く含まれているため、特有の匂いが発生するのです。

黄ばみの代表的な原因を3つ解説していきます。

• 汗
• 皮脂汚れ
• 制汗剤の成分

ミラドライ治療の翌日から、ほとんどの方は日常生活を送ることができます。治療後、即効性があり、汗の量やニオイの改善をほとんどの方が実感します。

治療後1週間ほど経つと、痛み、腫れ、内出血などの症状はほぼ落ち着き、ワキに触れると皮膚が硬く、軽い痛みを感じる程度になります。ただし、個人差があり、しびれ、しこり、むくみなどの軽い症状が1ヶ月以上続くこともあることに留意してください。

汗と一緒に排出される皮脂は、肌を保護し、細菌の増殖を防ぐ役割を果たします。

ただし、この皮脂が衣類に付着することで黄ばみの原因となります。皮脂には様々な成分が含まれますが、主要な成分は「オレイン酸」という脂肪酸です。経過とともに、オレイン酸は酸化され、少しずつ黄ばみを形成するのです。

まれに特定の制汗剤を使用すると、衣類の黄ばみが悪化すると感じることがあります。
制汗剤そのものには、黄ばみを引き起こす成分は含まれていません。

しかし、制汗剤が汗や皮脂と反応することで黄ばみが発生することがあります。さらに、制汗剤を直接衣類に吹きかけると、黄ばみが形成される可能性も考えられます。

黄ばみの主な原因はわきがと関連付けられることがありますが、「自分は汗が黄ばみやすいからわきがなの？」と疑問に思うことでしょう。しかし、わきの汗じみが黄ばむ原因はリポフスチン以外にも「衣服に蓄積される皮脂の汚れ」や「制汗剤の成分」などが考えられます。これらが原因の場合、黄ばみがわきがとは無関係かもしれません。

黄ばみの原因がリポフスチンに関連しているかどうかを判断する際に、わきと他の部位の黄ばみを比較してみることも役立ちます。リポフスチンが原因の場合、他の要因による黄ばみと比べて通常色が濃いことがあります。さらに、リポフスチンを含む汗を分泌するアポクリン腺は、わきの下や乳輪など特定の部位にしか存在しません。

したがって、他の部位に比べてわきの黄ばみが顕著であれば、アポクリン腺からの発汗が増加し、リポフスチンが原因かもしれません。これはわきがの兆候ともいえるでしょう。

ただし、これらの兆候だけでは、わきがを発症しているかどうかを確定することはできません。わきがかどうかの正確な診断を受けるには、専門家である医師の助言を仰ぐことがおすすめです。

衣類の黄ばみがなかなか取れず、ますます濃くなっている場合、それはわきの状態が良くない可能性が考えられます。

ミラドライは、米国のMiramar Labs社によって2006年に開発され、2010年に日本に導入された、わきが・多汗症治療の革新的な機器です。

当院では、多汗症やワキガでお悩みの方にミラドライをおすすめしています。
ミラドライは医療機器を使用して患部にマイクロ波を照射し、汗腺を破壊する方法です。

ミラドライは、すべての汗腺を除去するものではなく、約70%から80%の汗腺が破壊されます。

衣類の黄ばみが汗に含まれる成分「リポフスチン」によるものである場合、ミラドライの施術で黄ばみが減少する可能性が高いです。ただし、その他の原因による黄ばみがある場合、ミラドライの施術だけでは黄ばみが減少しないことも考えられます。

ワキガによる黄ばみかどうか気になる場合、まずはクリニックで相談することをお勧めします。
ミラドライの施術を受けつつ、黄ばみ対策を併せて検討することもおすすめです。

わき汗による黄ばみは、時にわきがの兆候と見なすこともできます。
もしわきがが懸念される場合、わきが治療を受けることは黄ばみの改善につながる可能性があります。

マリアクリニックは、わきがや多汗症の治療に専門的な経験を持つクリニックです。
カウンセリングは無料で、患者さまのプライバシーへの配慮も徹底しています。

ご自身がワキガを発症しているかもと感じる場合、ぜひ当院にご相談にいらっしゃってください。