『自分から匂っている気がする！』
『これってワキガの匂い！？』

「ワキガ」という言葉は何度も聞いたことがありますが、実際にどんな匂いなのでしょうか。

また、ワキガの臭いを抑える方法はあるのでしょうか。

今回は、名古屋マリアクリニックが、ワキガがどんな匂いか、そして、原因と対策方法について解説します。

この記事を読めば、ワキガを根本的に治す画期的な治療法もわかります。

多くの人がワキのにおいを経験しているでしょう。日本人のワキのにおいは、以下の7つのタイプに分類できます：

• ミルク様臭やベース臭
• 酸臭
• カレースパイス臭
• カビ臭
• 蒸し肉様臭
• 生乾き臭
• 鉄臭

特に、ワキのにおいが強いと感じる人は、酸臭やカレースパイス臭を持つ人が多い傾向があります。

ワキガのにおいは、硫黄臭（温泉のようなにおい）、脂肪酸臭（カビのようなにおい）、そしてカレースパイス臭（香辛料のようなにおい）が特徴的です。これらの3つの臭いが微妙に混ざり合うこともあるため、においの特定は難しいこともあります。また、個人差があるため、アポクリン汗腺から分泌される脂質やタンパク質の量、皮膚に存在する常在菌の数など、においの元になる物質の量には個人差があり、どのにおいがどれほど強いかを一概に言えないこともあります。

汗腺は、主に2つのタイプ、アポクリン汗腺とエクリン汗腺から成り立っています。通常の体温調節などの目的で分泌される汗は、エクリン汗腺から発生します。しかし、ワキガの汗はアポクリン汗腺から分泌されます。

通常の汗は、主に水分から成り立っているため、ほとんど匂いがありません。一方、ワキガの汗が強烈な匂いを放つのは、この汗に脂質、糖質、タンパク質、アンモニアなどの成分が含まれているためです。

この匂いの発生原因は、皮膚に生息する常在菌が、ワキガの汗に含まれる成分をエサとして利用し、これを分解することにあります。通常の汗には、これらの菌が増殖するための栄養素が少ないため、あまり匂いが気になりません。しかし、ワキガの汗には、常在菌にとってエサとなる成分が多く含まれているため、特有の匂いが発生するのです。

ワキガの対処法として主に以下の3つがあります。

• こまめにわき汗を拭く
• ワキ毛を処理する
• 制汗剤や殺菌剤を使用する
• 専門医に相談する

それぞれを解説します。